【精索静脈瘤の手術体験談10】術後4か月後の精液検査の続きです。
術後7か月後の精液検査
期待を膨らませて受けた前回の検査は全く改善が見られなくてショックが大きかったので、今回はあまり期待しないようにしていた。
妊活に力を入れたかったので、禁欲期間も一日と全く気合を入れずに検査に臨んだ。
ところが、結果は驚くほど改善されていた。
あまりに予想と違う結果だったので、結果を見た医者に「よかったですね!」と言われても初めは状況が呑み込めずにポカンとしていた。
しかし、冷静に測定結果を見てみると、精子濃度以外の全ての項目がWHOの基準を上回っている。
WHO基準 | 私 | |
精液量 | 1.5ml以上 | 5.8ml |
精子濃度 | 1500/ml以上 | 900/ml |
総精子数 | 3900万以上 | 5220万 |
前進運動率 | 32%以上 | 44% |
精子奇形率 | 75%未満 | 44% |
直進精子数(総精子数×前進運動率) | 1245万以上 | 2297万 |
唯一基準値に届かなかった精子濃度も、前回に比べれば改善されている。
しかも、濃度が低いのは私の精液量が多いため、全体が薄まったことに起因する。精子の総量としては基準の1.3倍もあるではないか!
全体の精子数は基準を大きく上回っているし、まっすぐ前に進んでいる健康な精子の割合(前進運動率)は優に基準値を超えているので、医者からは自然妊娠も十分可能ではないかと言われた。
これは嬉しい!
なお、私の手元にあるWHO基準を示した表には、前進運動率だけが記載されており、数に関する基準がない。
これでは一番重要な「真っすぐ進む健康な精子の数」の基準となる指標が一つもないので、結果が解釈しにくい。
そこで、WHOの基準を参照して「まっすぐ進む精子の数=直進精子数」なる指標を作ってみた(表の最後の行)。
基準値は、「3900万(精子数の基準値)× 0.32(直進運動率の基準値)= 1245万以上」ということで大きな問題はないだろう。
初回から今までの直進精子数の推移
直進精子数のこれまでの推移をまとめてみる。
横軸が初めて検査を受けてから今に至るまでの月数、縦軸が直進精子数を示している。
術後4か月の検査では全く改善が見られず、術後7か月目の今回の検査で急に改善した事が一目瞭然である。
手術の前に「結果が表れるまでに半年かかる人もいる」と説明を受けていたが、私はまさにそのタイプだったようだ。
一応、2か月後にもう一度精液検査を受けることになった。
今回の結果がまぐれではないことを祈るばかりだ。
もっとも、検査などする前に妻が妊娠するのが一番良いのだが。
【精索静脈瘤の手術体験談12】に続きます。
コメント