【精索静脈瘤の手術体験談1】妊活開始~最初の精液検査|男性不妊発覚の続きです。
1回目の精液再検査
5か月後にもう一度検査したが、結果はほぼ変わらなかった…
精巣の超音波検査
今回は私も病院に出向き、この原因を探るべく本格的な検査を受けることにした。
具体的には精巣の超音波検査をした。
これによって精巣ガンを見つけたり、精巣に静脈の血液が逆流する精索静脈瘤という症状を罹っているかがわかるのだ。
精巣のガンになる人はとても少ないらしいが、精液所見に問題がある人だと1000人に1人の割合でみられると医者から言われたので、とても緊張して検査に臨んだ。おまけにその病院では過去に1例みつけたことがあるというのだ。
検査は結構恥ずかしいものだった。
男性の医師と女性の看護師がいる部屋でベッドに寝転がり、下半身だけ素っ裸になるのだ。そして、陰嚢にジェルを塗られ、超音波検査機で撫でまわされる…。
普通に考えれば恥ずかしくてたまらない状況だが、こちらはガンで命がかかっているかもしれないのだ。かなり真剣にモニターに映し出された映像を見る。
ほどなく、まずはガンではないことが告げられた。ここでかなりホッとする。
しかし、左側の精巣に重症の精索静脈瘤があると伝えられる。聞いたことがない病名だったので事態を飲み込めずにいると、今度はベッドの上で立ち上がるようにと言われた。
これは、いよいよ恥ずかしい。繰り返すが、医者と看護師と私という3人の密室で、私だけが下半身丸出しでベッドに立っているのだ。
医者は淡々と私の左の精巣を超音波検査機で撫でまわす。すると、モニターの中で何かがかなりダイナミックにうごめいているのがわかった。
精索静脈瘤の発覚
「これは静脈を逆流してきた血液です」と医者。これが精索静脈瘤の症状なのだ。これが起こると精巣の温度が上がったり、精巣の血液中の活性酸素が増えたりして精子の製造にかなりの悪影響を及ぼすらしい。
症状の重さに応じてI、II、IIIとグレード分けされるらしいのだが、私の場合は寝ている状態でも顕著な逆流が認められたし、ぱっと見でコブが確認できたので、一番重篤なグレードIIIだった。
この症状、精子の量を減らすだけでなく、精子内のDNAに傷をつけたりもする。これは流産の原因にもなるそうだ。流産というと直感的には男側の理由は疑いにくいが、実は精子に原因があることもある。流産に悩んでいる男性は一応検査をしておいた方がよいかもしれない。
検査室から出て妻と合流し、二人で診察室に戻ると、「根本的な治療は手術しかありません」と伝えられた。
手術!?いきなりの急展開に全く頭が付いていかない。
ただし、いきなり手術も踏ん切りが付かないだろうし、学術論文で効き目が証明されたサプリがあるから、まずはこれを飲めと医者から勧められた。
ひと月1万円もするので家計には打撃だが、手術を受ける踏ん切りもつかなかった私はとりあえずこれを飲むことにした…
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